「あなた」の「許容量」は「大きい?」「小さい?」

《結局、全ては人それぞれの「許容量」の問題なのです。》

現代とは、あらゆる「科学技術」の進歩により、全ての物事が格段に「便利」に「短時間」で行なえるようになりました。昔なら「人と会う」ためだけに「数日」を費やしたり、1日で出来る「物事」自体が限られていたものなのですが、ここまで「進歩」した「通信」や「交通」らの「技術」により、その気になれば1日に「何人もの人達」と「話したり」「会ったり」することが可能に
なっているのです。

でも、あらゆる物事が「便利」になり《1日で「起こる、物事」が増えれば増える程「思い通り」にならない「物事」も当然増えますから、「ストレスの種」も増える一方になります。》

その「技術」の一つ一つは「便利」で「短時間」に、あくまで「ストレス」を「軽減」して、時間を「節約」する為に「開発」された筈なのですが、「欲張りな人間達」は「短時間」で済んだのですから本来は「余暇」を使えば良いのに、その「空いた時間」に更に沢山の「物事」を更に詰め込んでしまうのです。言わば「本末転倒」な「現象」なのですが、人間はこの「効率化」により「コスト」を下げることにつなげている以上、この「流れ」を「止める」訳にはいきません。また「科学技術」も「後退」させることは不可能である以上、ここから先も「進化」し「便利」になる一方ですから、《よってこの先も「ストレスの種」は増える一方になるのです。》

しかし、私はこの増える一方の「ストレス」に対して、
《そろそろ「人の許容量の限界」に近づいてきているのでは?》
と「考えて」います。現在「先端医学」で「解明」されていく、あらゆる「病気の原因」は「ストレス」です。まさに「ストレス」は「万病の元」と成りつつあります。
現在の成人の死亡原因とは、1位「癌」、2位「心疾患」、3位「脳卒中」ではあります。もちろん「食生活の欧米化」も有りますが、そもそも「何故、その食生活が変化したのか?」の「原因」も含めて「ストレス」と言うものが「免疫系」と「直結」している以上、「精神的」にも「健康」であれば、毎日「約5000個」もの「癌細胞」が発生していても、それらを日々「退治」出来ている訳で、「心臓疾患」の「原因」も含め「ストレス」の存在は、非常に「大きい」ものに、既になっているのです。
そして、それらを「最終的」に左右するのは、「ストレス」に対する、人それぞれの「許容量」なのです。

現在において、実際、新たに「先端医学」により「解明」される、これまで「謎」であった「病気」の「原因」の大半は「ストレス」です。更に世界的な「免疫学者」は皆、《「病気」の原因の9割は「ストレス」である。》と言いきっている程なのです。

「免疫学」において「ストレス」とは、皆さんが考える「精神的」なものだけではありません。

「生理的ストレス」「疲労、空腹、睡眠不足」等
「物理的ストレス」「寒さ、暑さ、騒音」等の環境的な
「科学的ストレス」「薬品、シックハウス」等
「精神的ストレス」「生活に関わる、不幸、経済的不安、失業、転居、進学  人間関係、子育て」等
「社会的ストレス」「長時間労働、過密スケジュール、こなすべきイベント事」等

これら全てが「ストレス」の「原因」であり、我々は実際には、かなり幅広い「要因」から日常的に「抑圧」を受けている訳なのです。しかし、決して「ストレス」が全てにおいて「悪要因」ではなく、適度な「ストレス」は「肝心な時」の「集中力」の起爆剤になり、我々に「生きがい」をもたらすということにも重要な役割を果たしています。でも「ストレス」が人それぞれの「許容量」を「オーバー」していくと、徐々に「健康」に「害」をもたらすようになります。

「ストレス」が「病気」を引き起こす「メカニズム」は「自律神経の不調」から始まります。度を超した「ストレス」が「自律神経」の働きを「乱し」ます。

「自律神経系」は主に覚醒時の「日中」に働く、「緊張、興奮」を制御する「交感神経」と「夜間」「睡眠時」の「リラックス」を制御する「副交感神経」があり、この対照的な二つを自動的に「切り替える」役割りを担っています。「交感神経」は緊張すると脈が早くなり、血圧も上がり、それに合わせて血糖値も上がります。つまり「不快」な「状況」や「悩み」が有ると、本来「副交感神経」に「切り替える」べき「夜間」でさえ「交感神経」が絶えず「働いてしまい」休む暇も無くなりますから「自律神経系」は更に乱れていくことになります。そうすると「脳」は「肉体」を
「保護」する為に「免疫力低下ホルモン」の「分泌」を「命令」するのです。

人は「困難な状況」に置かれると「ストレス」を感じます。そして「寝ても覚めても」悩み事が頭から離れなくなります。その「ストレス」は本来「夜間」は休ませる筈の「自律神経系」の「交感神経」を過度に緊張させます。「自律神経」は日中に頑張って行動する為の「働き」の為にあるのですから、この「緊張状態」に対応する為の「アドレナリン、ノルアドレナリン、コルチゾール」等の「ストレスホルモン」を分泌することになりますが、《この「ストレスホルモン」が「過度に長期」に渡って分泌されると、その「作用」により、我々の「免疫力」は極端に「低下」してしまうのです。》

つまり「免疫学者」によると《病気の原因の9割は「ストレス」》あとの《1割は「加齢」》これらが、我々の「免疫力」を「低下」させる主な要因であり、日々「約5000個」は発生する「癌細胞」に対して、本来「5000勝ゼロ敗」でなくてはならない筈の健全な「免疫力」を「負けさせる、要因」なのです。

もちろん、これには「個人差」があります。それは「ストレス」に対する「耐性」から来るのですから、《人それぞれの「許容量」の差》というところです。

一言で「仕事」と言っても「楽なもの」から「超ハード」なものまで有ります。仮にそれが「楽なもの」だとしても「仕事」というものには、人それぞれの「相性」というものが有りますから、その掛かる「ストレス特性」に対して《「やっていける人」と「いけない人」に別れる》ようになります。

「問題」はこの「やっていけない人」の「許容量」が非常に「小さい」為に、様々な支障が起きるのですから、問題は、どうすれば「大きく」出来るか?になってくるのです。

「氣塾」において、様々な人達の「人生」をお聞かせ頂くと、本当に驚くべき「環境下」で「お仕事」をされている方々もおられます。実際それでも「やっていける」のですから、その人の「許容量」は「大きい」のです。でも、その一方で誰でも出来る「普通の仕事」であっても、「人間関係」において、大きな「ストレス」を抱えている人達もおられます。
つまりは「平気かどうか?」の差なのです。

《この「人それぞれ」である「許容量の差」は度々「バケツの大きさ」と「バケツに空いた穴の差」として表現されます。》

この「バケツの大きさの差」とは「人の器量=気量の差」であり「器の差」ということです。ですから「バケツが大きい」と言うことは「器が大きい=気量が大きい」「許容量が大きい人」であり、逆に「小さい」とは「器=許容量」が「小さい人」ということです。

そして、その「バケツ」に入る「水」とは、あらゆる「ストレス要因」です。ですから「コーヒーカップ」程度の大きさの人と「バケツ」サイズの人では「許容量の差」は歴然なのですが、そこにはもう一つの「要因」が「関与」していて、「バケツに空いている穴」とはあらゆる「趣味」や「娯楽、楽しみ」を含めた「ストレス解消法」となる訳です。

最近の「若い人達」は「仕事はそこそこ」で「情熱」を出さずに、「プライベート」や「趣味」の時間を大切にすると言いますが、その「器」は「コーヒーカップ」並みでも、空いている「穴」は非常に底抜け的に「大きい」のですから、これはこれで「理に適って」いるのです。更に「出来る人」ともなれば 「器=許容量」は大きく「バケツサイズ」になります。その様な人達は「仕事」だけでなく「ワークハード・プレイハード」で大いに遊びます。
ですから「空いて」いる「穴」も非常に大きい訳で、よって何事にも「積極的」にチャレンジすることが可能になり、結局、健康的にも精神的にも「ストレス」に強く「ギラギラ」出来るのです。

この「穴」に着目するだけでも、人にとっては非常に重要な役割でして、自分が「器が小さい」と自覚しているのなら、せめて「趣味、楽しみ」を含めた「ストレス解消法」に対して、もっと「真面目」に模索して「取り組む」ことも、「免疫力」と「健康」の為には重要だったりします。

《古来から「病は気から」と言われます。「気の病は心の病」であり、よって「ストレスは万病の元」となるのです。》

「気の病」は「職場」での「緊張」や「ストレス」から始まり、「イライラ感」「不安感」「虚脱感」を募らせるところから「身体」には現れます。

人は「無気力」「絶望」による「自信喪失」により「精神的」に悪い「落ち込んでいる状態」でも、日中の行動の為の「交感神経」の方が「リラックス」を司どる「副交感神経」より「強い緊張状態」に陥っている場合の方が多く、人はその様な「苦しみ」や「悲しみ」が「極まると」、自然に「涙が溢れる」ようになるものですが、この苦痛を「吐き出そう」という「行動」も、身体内では「交感神経」の「緊張を解く」効果を持っており《「泣く」だけではなく「笑う」も「交感神経」に効きますから「免疫力」を上げる為には非常に役立つ行動なのです。》まあ、現代の様に
過度な「ストレス社会」まで「極端」でなければ、ちゃんと我々の中にも「ストレス」に対抗できる機能は「自然」に備わっているものなのです。

ここまで、長々と「ストレス」がもたらす「免疫力低下」の「メカニズム」を解説してまいりました。では、最後に《どうすれば、人それぞれの「ストレス」に対する「許容量」を「増やせる」のか?》に移ってまいります。

「ストレス」に対する「許容量」とは、「その人」が育った「環境」「親のしつけ」「教育」等が、その「下地」を作り上げ、これが、「許容量」に対しての「素質の元」となります。しかし、「許容量」を「大きく」する為の方法とは、非常に「限られている」ものなのです。

この「問題」に関しては「人種」や「国」も関係なく、欧米においては「メンタルタフネス」と呼ばれています。その中において「一般的」に言われているのは、「コミュニケーション能力」の向上です。

また、日本においては「食生活の改善」や「質の良い睡眠」そして適度の「運動」や「スポーツ」も重要だと言われています。まあ、これらも幾分かは役立つとは思われますが、ハッキリ言ってしまえば「小手先」にしか過ぎません。かと言っても「方法」は少なくて、《いかに、あまり「悩まず」に「前向き」で「楽天的」になって、なおかつ「根性」と「勇気」を持つ。》ということですから、本来なら「ストレス耐性」も強く「精神力」「耐久性」「回復力」に優れた年齢の「若いうち」に「独立」するなり、「仕事」で「苦労」を重ねて「経験を積む」ことこそが「許容量」を大きくするのに一番役立ちますし、手っ取り早いのです。

ですが、このブログを読まれてる方々は、既になかなかの「お歳」でしょうし、ご家族がおられる等の「条件」により「今から」と言うのも「難しい」方々がほとんどなのでしょう。しかし、そうなると、私が「お勧め」出来る方法とは、「呼吸法」に限られてきます。

《何故なら「意識」した「呼吸法」だけが、唯一「自律神経系」に「アクセス可能」だからです。》

「古式マスターヨーガ」や「内丹法」が持つ「呼吸法」は、自らの「自律神経」を「制御」して「許容量=器量」を「大きく」する為に「開発」されたものなのです。

「練功法」とはまさにその為のもので、つまり「古代」の「インド人」や「中国人」にしても、その「悩み」や「目的」は「文明」がある以上、「同じ」と言うことです。

《いかに「ストレス」に対する「許容量」を大きくするか?》この為には「呼吸法 」は、あらゆる
「精神的健康法」や「スポーツ」等と比較しても、「間接法」ではなく、直接「自律神経」とつながっている事からも「習得」して頂ければ「効果」を明確に確認して頂ける「方法」となります。

《ならば、「呼吸法」さえ「知って」いれば、何でも「良いのか?」》

と聞かれると「それは、間違いなのです」。

何故なら《本来「呼吸法」には、「用途」と「段階」に合わせて「数十」にも上る「種類」が有り、それらを使い分けることにより、充分な「効果を発揮出来るように出来ているものだからです。》

仮に「あなた」が「ヨーガ実践者」であっても、今日の日本のレベルで教えられる「呼吸法」とは、吸ったときに「お腹が膨らみ」、吐いた時に「お腹が凹む」いわゆる「腹式呼吸」です。それも本来「腹式呼吸」は「三段階」に分けて「実践」されるべき「練法」なのですが、日本で教えられるものは、一番初期の「単純」なものだけに限られているのが実際です。

ですが《「腹式呼吸」は「文息」と呼ばれ、主に「物書き、書家、画家、音楽家」等の「文人」の為のものなのです。》これの「意味」が「分かりますか?」、つまり「文人=クリエイター」とは、その「創作時」において、極度の「集中力」を要する為に「落ち着いた」「静安」な「精神状態」を維持しなくてはいけません。古来から中国では、超難関な「宦官」の試験に挑むため「宦官粥」と共に、この「呼吸法」により「いざという時」に「平常心」を保っていたと伝えられています。「腹式呼吸」の「使い方」とはその為のものなのです。《しかし、一方でこの「腹式呼吸」
は「外部環境」に対しての「受身的」な「性格」を帯びています。》「考えてみてください」、今回の「テーマ」である「許容量を大きくする」と言う「目的」に対して、どこまでも、起こった物事に対する、事後の「対処法的」な「受身の姿勢」であるのが「相応しい」と思いますか?。

つまり、結局「許容量=器量」を「大きく」そして「力強く」したいのなら、その「真逆」に当たる《「武士、勝負師、経営者、リーダー」の為の「武息」を「使いこなす」のが「正解」となるのです。》

この「武息」すなわち「逆腹式呼吸=胸式呼吸」こそが、「あなた」の「器量=許容量」を「大きく」してくれる為の「専用呼吸法」なのです。

《そして「氣塾」とは、「逆腹式呼吸」「腹式呼吸」を含め「数十」に及ぶ、「あなた」の「精神」を「制御」する「呼吸法」全てが「揃っている」、「呼吸法専門」の「教室」であり「塾」なのです。》

「氣塾」主宰  木村丈彦